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【第3回】『やさしい投薬』~服薬アドヒアランス向上のため~
チャプター
『やさしい投薬』~服薬アドヒアランス 向上のため~
2020-02-21概要
昨今、障害をお持ちの方や高齢者の方など、通常の服薬法では医薬品を服用することが困難な方が増えてきました。
また、NST活動が活発になったことから中心静脈栄養を中止して経管投与に切り替える症例がますます増える傾向にあります。
薬剤師、看護師の皆さまは、このような患者様に、単に薬が正しく飲めるように説明をするだけでなく、薬が患者さんの体に入るまでを
確認する事が必要になってきています。例えば、脳卒中片麻痺の患者さんが薬の袋を開けられなかったり、関節リウマチで目薬がさせないなどが
あれば薬を体に入れることができないことがあります。薬剤師はこれらの個々の患者の状況を把握し、「患者さんのより使いやすい薬への変更」や
「患者さんの生活パターンにあわせた服薬回数への変更」「服薬するために必要な自助具の紹介」など、患者さんが間違いなく
服薬できるような根本的改善策の考案が求められます。
経管投与においても同様で、従来の経管投薬法では様々な問題が発生していましたが、薬剤師はもとより誰からも問題視されませんでした。
錠剤粉砕は慣例化しているため当たり前になっていましたが、粉砕による様々な問題も発生していました。
その問題点の錠剤粉砕・カプセル開封を行わずに経管投薬ができる「簡易懸濁法」が考案されました。
本講義では、「簡易懸濁法」の考案者の倉田なおみ先生によるやさしい服薬と簡易懸濁法について全9回の講義を行います。
シリーズアジェンダ
Ⅰ.運動障害を有する患者への服薬支援
第1 回目 1. 脳卒中片麻痺患者の服薬
2.関節リウマチ患者の服薬
3.パーキンソン病患者の服薬
第2 回目 4. 抗がん剤の副作用がある患者の服薬
Ⅱ.錠剤粉砕の問題点
第3 回目 1. 錠剤粉砕の問題点
Ⅲ.摂食嚥下障害と服薬
第4 回目 1. 摂食と嚥下
第5 回目 2. 錠剤残留の問題
Ⅳ.摂食嚥下障害~簡易懸濁法の基礎~
第6 回目 1. 簡易懸濁法
第7 回目 2. 錠剤への対応
3.簡易懸濁法のメリット
Ⅴ.摂食嚥下障害~簡易懸濁法の注意点~
第8 回目 1. 錠剤の配合変化
第9 回目 2. 麻薬の簡易懸濁法対応
講師
倉田 なおみ 昭和大学薬学部 社会健康薬学講座 社会薬学部門 客員教授< /p>
日本医療薬学会認定薬剤師
日本医療薬学会指導薬剤師、
(財)日本薬剤師研修センター認定薬剤師など
医学博士
第40回 佐藤記念国内賞受賞(日本薬学会)
1976年昭和大学薬学部卒業・昭和大学病院薬剤部入部
1996年5月昭和大学藤が丘リハビリテーション病院薬局長就任
2002年1月医学博士
2003年6月日本薬学会医療薬科学部会公募論文最優秀賞受賞
2006年1月昭和大学薬学部薬学教育推進センター実務実習推進室助教授就任
2009年6月昭和大学薬学部薬剤学教室准教授就任
2014年4月昭和大学薬学部社会健康薬学講座地域医療薬学部門教授就任
2018年4月昭和大学薬学部 社会健康薬学講座 社会薬学部門教授(講座再編)
2019年4月昭和大学薬学部 社会健康薬学講座 社会薬学部門客員教授
著書(2009年以降)
『内服薬 経管投与ハンドブック 第3版簡易懸濁法可能医薬品一覧』じほう社2015年
『業務の流れにあわせた薬局実務実習ハンドブック - 指導薬剤師のための必携書』じほう社2017年
『高齢者の服薬支援 - 総合力を活かす新知識と実践』講談社サイエンティフィク 2017年
『簡易懸濁法マニュアル』じほう社2017年
『NST栄養療法トレーニングブック 領域別アドバンスト薬剤師シリーズ』じほう社20014年
『薬学実務実習指導者必携』じほう社2012年
『服薬支援とアドヒアランスQ&A - 障害をもつ患者の薬物療法向上のために』じほう社2011年
『簡易懸濁法Q&A part2(実践編) - 現場の疑問を解決!』じほう社2009年